幼子の瞳は生きていて、その瞳ですべてのものを捕らえています。 二つの瞳が捕らえたものはすべて、幼子の心の中の宝の倉庫に貯えられています。良いものも悪いものも全部をそっくりそのまま取り入れる瞳!
そんな瞳に、じっと見つめられる私たちはなんと神聖で、尊く、幸せな使命でしょう。更に、"Help me to do it myself. (自分でできるように手伝って下さい)"という幼子の言葉にならない叫びを見逃すことなく、全身全霊を傾けながら幼子に寄り添う「モンテッソ―リ教育」に専念している私たちは、愛と信頼の栄養を、幼子の心と体に注ぎ込みます。その耀く眼差しに、愛の心で応えていきたいと日々祈りつつ心を尽くして務めさせていただいています。
幼子の尊い「いのち」それは、神様にいただき自ら成長しようとする生命力を持っています。保育は「生命への援助です」とマリア・モンテッソーリは100年前から力説しておられました。「生命に仕えること」それは「子どもの魂に語りかけ、仕える人でありなさい」と言うことです。この事について、近年の医学界でも、保育界でも、注目され研究されてきました。子どもの大きな可能性を信じていたマリア・モンテッソーリは、ご自分の墓石に「愛する全能の子どもたちよ、人類と世界が平和になるよう、手伝ってください」と刻んで、子どもたちに呼び掛けて眠りについておられます。
人生最初の3年間に人格の重要な部分がすべて形成されると言う貴重な時期を保育園でお預かりする私たちです。聖母マリアの御手に委ねながら、職員が「一つの心・一つの魂」となって尊い使命に微力ながらも全力投球して行きたいと思います。